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インドネシア人の宗教とイスラム教の基礎知識|職場での食事やお祈りへの配慮と受け入れのポイント


外国人人材を採用する際にインドネシアの特徴や宗教、生活習慣などが気になる方もいるのではないでしょうか。

本記事では、インドネシアの特徴や宗教を中心に解説します。

この記事を読むことで、インドネシア人の宗教に関する価値観や生活習慣などを理解できるので、採用する際の一助として最後までご覧ください。

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目次[非表示]

  1. 1.インドネシアの特徴
  2. 2.インドネシアの宗教文化と価値観
    1. 2.1.インドネシアに根付いている宗教の種類
    2. 2.2.国民の約9割が信仰するイスラム教と共生の文化
    3. 2.3.インドネシア独自の宗教観と「パンチャシラ」
  3. 3.職場で配慮が必要なイスラム教の習慣:お祈りと礼拝
    1. 3.1.1日5回のお祈りと休憩運用の実務
    2. 3.2.金曜礼拝(ジュムア)への対応
    3. 3.3.ラマダン(断食)期間中のマネジメント
  4. 4.イスラム教徒のインドネシア人と働く際の注意点
    1. 4.1.五行
    2. 4.2.礼拝(サラー)と断食(サウム)
    3. 4.3.食事に関するタブー:ハラール対応の徹底
  5. 5.インドネシア人から見た日本とは
  6. 6.インドネシア人の採用なら「スタッフ満足」へお任せください。
    1. 6.1.特定技能外国人の人材・採用支援
    2. 6.2.特定技能外国人採用後の定着支援なら「登録支援機関」サービス
  7. 7.まとめ

インドネシアの特徴

インドネシア共和国は、東南アジアの南部に位置しており、赤道をまたぐ約13,500におよぶ島々からなる共産制国家です。

島々の多くは無人島であり、全人口の半数以上はジャワ島に集中しています。

唯一、神への信仰が国家原則として定められている国でもあり、すべての国民は6つの宗教(イスラム教、カトリック教、プロテスタント教、ヒンドゥー教、仏教、儒教)のいずれかに入信することが法律で義務付けられています。

また、外務省の調査データによると、インドネシアの基本データは以下の通りです。

面積

約192万平方キロメートル(日本の約5倍)

人口

約2.79億人(2023年、インドネシア政府統計)

首都

ジャカルタ(人口1,067万人:2023年、インドネシア政府統計)

民族

約1,300(ジャワ人、スンダ人、マドゥーラ人等マレー系、パプア人等メラネシア系、中華系、アラブ系、インド系等)

言語

インドネシア語

宗教

イスラム教87%、キリスト教10.4%(プロテスタント7.4%、カトリック3%)、ヒンズー教1.7%、仏教0.7%(2023年、宗教省統計)

参考元:外務省 インドネシア共和国

インドネシア人は以下のような性格をしています。

【インドネシア人の性格】

  • スローペースな性格
  • 時間に縛られない
  • 怒鳴られたり怒られたりする経験が少ない人が多い

スローペースな性格が故に時間に縛られない時間感覚を持っており、約束時間に遅刻しても怒鳴られたり怒られたりした経験が少ない人もいます。

そのため、インドネシア人を雇用する際には、上記の性格や時間感覚を理解しておかなければトラブルに発展する可能性があるので注意が必要です。

関連記事:インドネシア人の特徴は?性格や一緒に働く上での注意点を解説 

インドネシアの宗教文化と価値観

インドネシア人は生まれたときから宗教に入信しており、国民の多くがイスラム教を信仰しています。

いかなる宗教を信仰していても、熱心に規律や義務を重んじる信者もいればそうでない人もいるのが現状です。

これは日本人と同様に、インドネシア人も宗教に関する価値観は人それぞれのようです。

関連記事介護現場で働く外国人と円滑にコミュニケーションをとるコツ

インドネシアに根付いている宗教の種類

インドネシアのすべての国民は、「公的に認められた6つの宗教のうち、いずれかの宗教を信仰すること」が法律で義務付けられています。

インドネシアに根付いている宗教は以下の4つです。

【インドネシアに根付いている宗教】

  • イスラム教:87%
  • キリスト教:10.4%(プロテスタント:7.4%、カトリック:3%)
  • ヒンドゥー教:1.7%
  • 仏教:0.7%

参考元:外務省 インドネシア共和国 基礎データ

国民の約9割が信仰するイスラム教と共生の文化

インドネシアの総人口は約2.8億人を超えますが、そのうち約9割がイスラム教徒(ムスリム)です。
これは単一国家としては世界で最も多いムスリム人口を抱えていることを意味します。
インドネシア人の価値観の根底にはイスラム教の教えが深く根付いていますが、インドネシアはイスラム教を国教としているわけではありません。
憲法では信教の自由が認められており、イスラム教、キリスト教、ヒンドゥー教、仏教、儒教の6つが公認宗教とされています。
例えばバリ島ではヒンドゥー教徒が多数派であるなど、地域によって特色が異なります。
それでも、日本へやってくる多くのスタッフはムスリムである可能性が高いため、職場環境の整備はイスラム教をベースに考えるのが基本です。

インドネシア独自の宗教観と「パンチャシラ」

インドネシアの宗教観を支えるのは、建国理念である「パンチャシラ(建国五原則)」です。
これは「唯一神への信仰」を第一原則に掲げつつ、多民族・多宗教の共生を謳ったものです。

中東諸国の厳格なイスラム教と比較すると、インドネシアのムスリムは一般的に「穏やかで柔軟」と言われます。
これは、古くから地域にあった伝統的な習慣(アダット)とイスラム教が融合してきた歴史があるためです。
現在の傾向としても、日本の職場環境に合わせて「お祈りの時間を調整する」など、柔軟に対応しようとする層が増えています。
ただし、インドネシア人にとって「神への敬意」や「家族を大切にする心」が人生の優先事項であることに変わりはありません。

職場で配慮が必要なイスラム教の習慣:お祈りと礼拝

日常的な宗教習慣を「業務の妨げ」として排除するのではなく、どうフローの中に組み込むかが管理職の手腕の見せ所です。
ムスリムは1日に5回、聖地メッカの方角に向かってお祈り(サラー)を捧げる義務があります。
実務上、勤務時間中に発生するのは主に1〜2回です。
1回あたりのお祈りは、手足を清める「ウドゥ」を含めて10〜15分程度です。

1日5回のお祈りと休憩運用の実務

  • 夜明け前(ファジュル):勤務時間外
  • 正午すぎ(ズフル):昼休憩と重なることが多い
  • 午後(アスル):勤務時間中
  • 日没後(マグリブ):残業時間と重なる場合がある
  • 夜(イシャー):勤務時間外

運用のポイントとして、まずは場所の確保が挙げられます。
会議室や倉庫の一角など、静かで清潔な1〜2畳のスペースがあれば十分です。
また、交代制の導入も有効です。
全員が一斉に抜けるのではなく、シフト表にお祈り時間を組み込むことで、業務への支障を最小限に抑えられます。

金曜礼拝(ジュムア)への対応

金曜日の午後はムスリムにとって特別な時間であり、特に男性はモスクに集まって礼拝を行うことが推奨されます。
近隣にモスクがある場合は、金曜日の昼休みを少し延長する、あるいは中抜けを認めるなどの配慮があると、スタッフの帰属意識は劇的に向上します。
外出が難しい場合は、社内のスペースを貸し出し、数名で集まって礼拝することを許可するだけでも、大きな精神的支えとなります。

ラマダン(断食)期間中のマネジメント

イスラム暦の第9月に行われる「ラマダン」は、約1ヶ月間、日の出から日没まで飲食(水を含む)を断つ修行です。
ラマダン期間中のスタッフへの配慮は不可欠です。
特に夏場の建設現場や製造現場、物流の積み込み作業などでは、脱水症状や熱中症のリスクが高まります。

体調管理と安全確保に注意をしましょう。
重労働の回避をし、体力が低下しやすい午後の時間帯に、高負荷な作業を割り当てないよう調整します。

昼食を取らない代わりに、昼休みを15分ずつ分割して仮眠に充てさせるなどの工夫が有効です。

断食明け大祭(レバラン)の重要性

断食期間が終わると「レバラン」と呼ばれる最大のお祝いが訪れます。
これは日本のお盆と正月が一度に来るような行事で、家族との再会を切望するスタッフが多い時期です。
この時期の長期休暇(1〜2週間程度)の申請に対しては、数ヶ月前から代替要員を確保するなど、組織として柔軟に対応する姿勢が定着率を左右します。

イスラム教徒のインドネシア人と働く際の注意点

インドネシア人の中でも、イスラム教徒の人と働く際には以下の点に注意が必要なので詳しく解説します。

【イスラム教徒の外国人と働く際の注意点】

  • 五行
  • 礼拝(サラー)と断食(サウム)
  • 食事

五行

五行とは、すべてのイスラム教徒(ムスリム)が行う5つの儀礼(義務行為)であり、内容は以下の通りです。

引用:J-STAGE(科学技術情報発信・流通統合システム)

礼拝(サラー)と断食(サウム)

五行の中でも特に「礼拝(サラー)」と「断食(サウム)」は一緒に働く上で重要なポイントです。

礼拝は、勤務中であっても必ず1日5回は全身を使って何度も礼拝します。

イスラム教徒のインドネシア人を採用する際には、礼拝の時間などを考慮し、作業場の一角に「礼拝できるスペース」を確保してあげることも必要です。

食事に関するタブー:ハラール対応の徹底

イスラム教徒のインドネシア人は、年に1度の断食期間がありますが、その他に「ハラルフード(神に許された食べ物)」しか食べられないので注意が必要です。

食べて良いもの
食べてはいけないもの
ハラルフード
(神に許された食べ物)
ハラムフード
(神に許されていない食べ物)
  • 野菜
  • 果物
  • 穀物(米、小麦など)
  • 豆類
  • 魚介類
  • 海藻類
  • 牛乳、卵など
  • 豚肉
  • アルコール
  • イスラム法に則って処理されていない食肉や動物由来の成分
  • 血液
  • 犬やかぎづめのある動物・死んだ動物の肉

参考元:一般社団法人ハラル・ジャパン協会

上記の他に、シュブハ(ハラル・ハラムの区別が自分で判断できないもの)と呼ばれるものは食べることを避ける傾向にあります。

例えば、調理方法がわからない牛肉や鶏肉、成分が不明な調味料などがシュブハに該当します。

豚肉とアルコールの禁止

豚肉の完全排除

豚肉そのものだけでなく、ラード、ゼラチン、豚由来エキスを含む調味料(スープの素、カレーのルー等)も厳禁です。

アルコールの制限

飲酒だけでなく、みりんや料理酒、アルコール消毒液が食材に触れることを気にするスタッフもいます。

屠殺(とさつ)の方法

牛肉や鶏肉であっても、イスラムの作法に従って処理された「ハラール認証」を受けた肉しか口にしない人もいます。

社内イベントや会食での配慮

親睦会を成功させるためには、店選びが重要です。
メニューの可視化を意識し、居酒屋であれば焼き鳥(塩)、刺身、枝豆、冷奴など、素材が明確なものを選べる環境を整えます。
また、トングや箸の共有回避にも注意が必要です。
豚肉を焼いた網やトングで他の食材を触らないよう、現場の日本人スタッフにも周知を徹底してください。

インドネシア人から見た日本とは

インドネシア人は、日本に対して「清潔できれいな国」だと認識している傾向にあります。

なぜなら、日本人は勤勉で規律を重視しており、街角にゴミひとつ落ちていない国だと言われているからです。

また、日本人に対しても「好意的」なイメージを持っています。

理由として、インドネシアでは日本の自動車やバイクが使用されており、若者を中心にアニメや漫画、アニメソングなどが大きく影響しているからです。

関連記事外国人採用のメリット・デメリットと外国人労働者を採用する方法

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まとめ

いかがだったでしょうか。

インドネシア人は、すべての国民が宗教に入信しており、特にイスラム教徒が国民の大半を占めています。

インドネシア人を採用する場合は、イスラム教に関する習慣・価値観・食事内容などを理解し、スローペースな性格を考慮した取り組みが求められます。

外国人人材の採用をご検討中の方は、一度「スタッフ満足」までお気軽にご相談ください。

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