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ベトナム人の性格・特徴は?雇用前に確認したい地域による違いも

日本では実に多くのベトナム人が働いています。
普段利用するコンビニやスーパーでベトナム人からの接客を受けたことがある方もいるでしょう。
 
「ベトナム人を雇用したい」と考えた際によく確認しておきたいのが、雇用した後にうまく付き合っていくための方法です。
 
そこで、本記事ではベトナム人について詳しく知りたい方のため、ベトナムの基礎データや特徴、性格などを解説します。
この記事を読むことによって自社の場合はベトナム人を採用するのに向いているか、一緒に働くにあたりどういったことに気をつけるべきかなどがわかるので、ぜひご覧ください。

目次[非表示]

  1. 1.ベトナムの基礎データ
  2. 2.ベトナム人の特徴や性格など
  3. 3.家族を大切に考える
    1. 3.1.勤勉である
    2. 3.2.サービス残業をしない
    3. 3.3.目先の利益(給与)を優先する
    4. 3.4.報告・連絡・相談が不得意である
  4. 4.ベトナム人は地域によって性格などに差がある
  5. 5.日本で働くベトナム人の数
  6. 6.特徴・性格を理解しておくことは欠かせない

ベトナムの基礎データ

まずはベトナムがどのような国なのか、基本的なところから確認しておきましょう。

【基礎データ】

人口

約9,946万人

平均年齢
31歳
公用語
ベトナム語
主要産業
農林水産業、鉱工業・建築業、サービス業
平均給与
日本円で約3万8,270円/月
宗教
仏教、カトリック、カオダイ教他

参考:外務省:ベトナム基礎データ
参考:日本貿易振興機構(ジェトロ):ベトナム 教育(Edtech)産業調査(2021年1月) 
参考:日本貿易振興機構(ジェトロ):雇用はサービス業中心に微増、平均月収の増加続く(ベトナム)
 
宗教の「カオダイ教」について聞いたことがない方もいるのではないでしょうか。
カオダイ教は、ベトナムで生まれた仏教系の新宗教です。
ベトナムの街中にはカラフルで奇抜な装飾が特徴的なカオダイ教寺院があります。
 
また、平均年齢の31歳は、日本と比較して非常に若いです。
日本の平均年齢は2023年時点で48.4歳なので、17歳程度も平均年齢が若いことになります。[1]
平均年齢が若ければそれだけ労働力を確保しやすくなるでしょう。
 
[1]参考:JETRO 日本貿易振興機構(ジェトロ):地域・分析レポート

ベトナム人の特徴や性格など


国や地域によって特徴や性格は大きく変わります。
ベトナム人の雇用を検討しているのであれば、どのような特徴・性格なのか確認しておきましょう。

家族を大切に考える

ベトナム人は家族をとても大切に考えます。
特に両親の存在を絶対的なものと考えているのが特徴です。
 
家族第一主義とも言えるので、この点を考慮しましょう。
例えば、家族が病気になった際などは「帰国してそばにいるのが当然」と認識している方も多いです。
仕事優先ではなく、家族を優先にするので「祖父母の命日に帰国したい」と相談されることも十分に考えられます。
このあたりはベトナム人の国民性を考えて柔軟に対応しましょう。
 
大切な家族に会うため定期的に帰国できるような働き方ができると喜ばれます。

勤勉である

ベトナム人はまじめな性格をしている方が多いです。
勤勉であり、大切な仕事に対して責任を持って対応してくれることが期待できます。
 
家族を大切にすることや勤勉であることを考えると、日本人と似ているところが多いといえるでしょう。

サービス残業をしない

ベトナムには、サービス残業の文化はありません。
これはベトナムに限ったことではなく、サービス残業は日本特有の文化ともいえます。
 
残業をお願いすることは可能ですが、その場合はきちんと残業代を支払わなければなりません。
もちろん人によりますが残業自体を嫌がるわけではないので、きちんと残業代が出るのであれば積極的に対応してくれる方が多いです。
 
当たり前のようにサービス残業を任せてしまうと、大きな不満に繋がってしまう可能性があります。
就労可能な在留資格の中には転職できるものもあるため、労働環境に不満を感じた場合には転職されてしまう恐れがあるので注意しましょう。

目先の利益(給与)を優先する

将来的に給料が上がるよりも、目先の利益が上がる選択をする傾向があります。
そのため、求人で重視されるのは「5年働くと昇給して高収入が得られるか」よりも「現時点でいかに高収入か」です。
 
日本人の場合は将来に備えることを重視する方が多いので、少し異なるポイントといえます。
求人を出す際はよく検討しなければなりません。

報告・連絡・相談が不得意である

日本人の場合は、何かあったときは報告・連絡・相談が当たり前のように行われます。
ですが、ベトナム人はこれが不得意です。
 
そもそも日本では「報・連・相」といえば伝わりますが、イメージ自体持っていません。
そのため、ベトナム人にきちんと報・連・相をして欲しい場合は「いつまでにこれを行い、その結果をここに連絡すること、何かあればいつまでにここに相談すること」と提示することが重要です。
このような指示があればきちんと対応してくれる方がほとんどといえます。

ベトナム人は地域によって性格などに差がある

ベトナム人の特徴や性格について紹介しましたが、地域によって差があります。
これは、文化圏が北・中・南で分かれているためです。
 
ベトナムの国道を見てみると北から南まで細長く、ベトナムと一口に言ってもどこに該当するのかによって国民性が異なります。
同じベトナム国内でも言葉の発音が異なり、会話が通じない地域があるほどです。
 
また、性格について見てみると、首都ハノイで暮らす方はまじめで少しシャイな方が多く見られます。
日本人と同様のイメージです。
 
一方で、南部に位置するホーチミンは熱帯性気候に属することもあってか、南国気質の方が多く、楽天的、人見知りもあまりしません。
 
もちろん、日本人の場合も日本人だからといって必ずこの性格とはいえないのはベトナムも同様ではありますが、ベトナム人の雇用について検討する際は、このあたりもよく理解しておく必要があるでしょう。

日本で働くベトナム人の数

日本で働いているベトナム人の数は非常に多いです。
出入国在留管理庁が発表している令和5年12月末時点での「外国人雇用状況」の届出状況では、518,364人が日本で働いています。
これは、日本で働く外国人のうち、25.3%を占める数字です。
 
前年は462,384人であったことから、1年間で55,980人増えました。
ベトナムの次に労働者数が多い国籍は中国、続いてフィリピンとなるのですが、どちらもベトナムほどの対前年増加率ではありません。[2]
 
次に、日本で働く人が増えている在留資格である特定技能について見てみます。
令和5年12月末時点において特定技能1号の在留資格で働くベトナム人の数は、110,628人でした。
 
特定技能1号の在留資格で働く外国人総数が208,425人であるため、ベトナム人は全体の53.1%を占めていることになります。
次に多いのがインドネシア国籍の方であり、こちらは全体の16.4%となる34,253人です。
いかに多くのベトナム人が日本で働いているのかがわかります。[3]
 
これは、特定技能が技能実習後に移行可能な在留資格であり、技能実習の在留資格で日本にいる外国人の約半数がベトナム人であることが関係しています。[4]
今後さらに数が増えていくのではないでしょうか。

関連記事:「特定技能」で働くベトナム人が増えている?雇用のメリット・方法も解説
 
[2]参考:(PDF)厚生労働省:「外国人雇用状況」の届出状況【概要版】(令和5年 10 月末時点)
[3]参考:(PDF)出入国在留管理庁:特定技能在留外国人数(令和5年12月末現在)
[4]参考:PDF)外国人技能実習機構:令和4年度業務統計国籍・地域別 技能実習計画認定件数(構成比)

特徴・性格を理解しておくことは欠かせない

いかがだったでしょうか。
ベトナム人の雇用を検討している方のため、確認しておきたい基礎や特徴、性格などを紹介しました。
 
どのような方が多いのか、日本では何人くらいのベトナム人が働いているのかなどがご理解いただけたかと思います。
 
性格などについて理解を深めておくと、実際に一緒に働き始めた時に接しやすくなります。
在留資格「特定技能」でベトナム人を雇用したいと考えているのであれば、人材紹介サービス「スタッフ満足」までご相談ください。
ベトナムのほか、フィリピン、ミャンマー、ネパール、インドネシアと国内から外国人のご紹介が可能です。

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