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インドネシア人の特徴は?性格や一緒に働く上での注意点を解説

外国人雇用を検討した際、どの国の方を採用するかは頭を抱えやすい問題です。
「インドネシア人の採用を検討しているけれど、どのような人が多いのかわからない」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
 
そこで、本記事ではインドネシア人の特徴や性格を中心に解説します。
この記事を読むことによって一緒に働くにあたり確認しておきたい性格や注意点、日本で働いているインドネシア人の数などがわかるようになるので、ぜひご覧ください。

目次[非表示]

  1. 1.インドネシアの基礎データ
  2. 2.インドネシア人の特徴や性格など
    1. 2.1.親日的である
    2. 2.2.ポジティブ思考である
    3. 2.3.宗教と家庭を大切にする
    4. 2.4.人前で怒られることに慣れていない
    5. 2.5.時間にルーズである
  3. 3.インドネシア人と働く際の注意点
    1. 3.1.宗教への理解
    2. 3.2.ジャムカレット(ゴム時間)への理解
  4. 4.日本で働くインドネシア人の数
  5. 5.インドネシアならではの文化や宗教に理解が必要

インドネシアの基礎データ

インドネシアは名前を聞いたことがあるけど、どのような国なのか詳しく理解している方は少ないのではないでしょうか。
まずは確認しておきたい基礎データから紹介します。

【基礎データ】

人口

約2.70億人

平均年齢

29歳

公用語

インドネシア語

主要産業

製造業、農林水産業、卸売・小売、建設、鉱業、運輸・通信、金融・保険、物流・倉庫、行政サービス・軍事・社会保障、その他

平均給与

日本円で約2万9,165円/月

宗教

イスラム教(86.69%)、キリスト教(10.72%)、ヒンズー教(1.74%)、仏教(0.77%)、儒教(0.03%)、その他(0.04%)

参考:外務省:インドネシア基礎データ
参考:在インドネシア日本国大使館:朝令暮改のインドネシアと共に
参考:ASIA to JAPAN:インドネシアの平均年収|発展著しいインドネシアの給与 も”爆上がり”? 

 
人口の数が多く、日本の人口と比較して2倍以上の方が暮らしています。
公用語であるインドネシア語は国内全ての地域で使用されていますが、主要都市や観光地では簡単なレベルの英語も使用されているのが特徴です。
 
また、宗教の多様性にも注目したいところです。
大部分がイスラム教であり、キリスト教はプロテスタントが7.60%、カトリックが3.12%です。
ほかに、割合は大きくありませんが、ヒンズー教、仏教、儒教、その他の宗教もあります。
 
これほど宗教に多様性があるのは、インドネシアで暮らしている民族の種類がさまざまであるためです。
憲法でも宗教の自由を打ち出しており、個人が自由に信じる宗教を決められますし、改宗も認められています。
 
ただ、基本的に無宗教は認められません。
そのため、いずれかの宗教に属しているケースがほとんどです。
 
結婚する際、男性と女性で宗教が異なる場合は、男性の宗教に合わせるケースが多いといえます。
このように、インドネシア人にとって宗教は切っても切れないものです。

インドネシア人の特徴や性格など


インドネシア人と普段接したことがない人の場合、どのような特徴や性格なのか想像が難しいはずです。
ここでは、代表的な特徴や性格、国民性を紹介します。

親日的である

インドネシアと日本は貿易相手として重要な関係性を築いていることもあり、日本人に対する印象は良いです。
親日家が多く、日本のアニメやアイドルといった文化も人気があります。

ポジティブ思考である

ポジティブ思考の方が多いことから、仕事で失敗した時にいつまでもくよくよするのではなく、前向きに切り替えてがんばってくれます。
明るい方が多いので、言葉が通じない場合も積極的に話し掛けてコミュニケーションを取ってみてはいかがでしょうか

宗教と家庭を大切にする

インドネシア人は宗教と家庭を大切にしています。
日本人の中には宗教にあまり関心がない方もいますが、インドネシア人にとっては重要なものであることを理解しなければなりません。
 
それぞれが信仰している宗教は異なりますが、お互いの宗教を尊重する考えを持っているので、異なる宗派のインドネシア人を採用しても大きな問題にはならないでしょう。
 
それよりも、宗教についてよく理解していない日本人の接し方に問題があり、トラブルに繋がってしまうことが考えられます。
例えば、イスラム教最大の宗教祭日である「ラマダン・レバラン」やイスラム教の宗教行事である「犠牲祭」、他にも独立記念日やニュピと呼ばれるバリ・ヒンドゥー教徒にとっての元日は重要な日です。
休暇を取ったり帰省を希望したりする方もいます。
 
こういったことについて周りからの理解が得られないと不満につながりやすいので、インドネシアならではの習慣や風習、宗教などに関することは理解を深めておきましょう。
 
仕事よりも家庭や宗教を大切にするのが特徴です。

人前で怒られることに慣れていない

人前で怒られることに慣れていないため、何かミスをした際などでも周りにたくさん人がいる状態で怒鳴らないようにしましょう。
インドネシアでは「怒るのは悪いこと」との認識があります。
 
そのため、例えミスをしたからといって人前で怒ってしまうと「感情的な人」「恥ずかしい人」と認識されてしまう可能性が高いです。
何かあった時は怒るのではなく、わかりやすく指導するといった考え方で個別に行いましょう。

時間にルーズである

本人に悪気はないのですが、時間にルーズです。
時間を守る重要性がよく理解できていない方が多いため、インドネシア人を雇用する場合はわかりやすく説明する必要があります。

インドネシア人と働く際の注意点


インドネシア人と働く上で注意しておきたいポイントがあります。
以下の2つは必ず確認が必要です。

宗教への理解

インドネシアは多宗教国家であり、インドネシア人は宗教を非常に大切なものとして考えています。
そのため、宗教の考え方や習慣を否定してはいけません。
 
例えば、イスラム教徒は一日に5回お祈りをします。
これを認めるためには、就業時間中にもお祈りの時間を設ける必要があるでしょう。
こういった柔軟な対応が必要になります。
 
また、豚肉が食べられなかったり、お酒が飲めなかったりする宗教もあるため、従業員で集まる席などでも強要しないように注意しなければなりません。
宗教によって禁じられていることが異なるので、一人ひとりに良く話を聞き、適切に対応しましょう。

ジャムカレット(ゴム時間)への理解

インドネシアにはジャムカレットと呼ばれる時間の概念があります。
これは「時間はゴムのように伸びたり縮んだりするもの」という考え方です。
 
日本の場合は「10時」といえば10時ちょうどを指しますが、ジャムカレットでは10時半だったり、11時だったりします。
 
このような感覚があるため、会社で指定した集合時間に当たり前のように30分遅れてくることは珍しくありません。
ですが、文化の違いなので、インドネシア人は怒られても何が悪いのか理解できないでしょう。
 
かといってビジネスにおいて不確定な時間の感覚に合わせるのは難しいので、日本の時間の考え方をわかりやすく説明し、理解してもらう必要があります。

関連記事:インドネシア人を特定技能で雇用する際のポイントや注意点

日本で働くインドネシア人の数

厚生労働省が発表している令和5年10月末時点の「外国人雇用状況」の届出状況を見てみると、日本で働くインドネシア人の数は、121,507人でした。
前年は77,889人であったため、実に前年比56.0%にもなっています。
これは、対前年増加率が大きい国の中でもトップです。
前年と比較すると43,618人増加しました。[1]
 
なお、国籍別にみると、多い順にベトナム、中国、フィリピン、ネパール、ブラジルと続き、国籍別に見るとインドネシアは6番目に日本で働く外国人労働者が多い国です。[2]
 
日本では、日本人だけだと労働力が不足してしまう産業分野において「特定技能」の在留資格が認められており、この資格を取得して日本で働く方が増えています。
 
令和5年12月末時点の特定技能1号在留外国人数を確認してみると、総数が208,425人、このうちインドネシア人は2番目に多い34,253人でした。
産業分野別にみてみると、介護分野と農業分野、飲食料品製造業分野で多くのインドネシア人が働いています。
日本で働く外国人労働者全体でみるとインドネシア人の多さは国別で6位でしたが、特定技能1号に限って見てみると、最も多いベトナムに次ぐ2位です。[3]
 
特定技能の在留資格で外国人を採用したいと考えている方にとって、注目の国といえます。

[1] 参考:(PDF)厚生労働省:「外国人雇用状況」の届出状況【概要版】(令和5年10月末時点)
[2]参考:(PDF)厚生労働省:「外国人雇用状況」の届出状況まとめ【本文】(令和5年10月末時点)
[3]参考:(PDF)出入国在留管理庁:特定技能在留外国人数(令和5年12月末現在)

インドネシアならではの文化や宗教に理解が必要

いかがだったでしょうか。
インドネシア人を雇用したいと考えている方のため、おさえておきたいポイントを紹介しました。
 
特に宗教に関しては深く理解しておく必要があります。
採用担当者だけではなく、職場全体で理解を深めましょう。
 
採用に関して不安なことがあれば、人材紹介サービス「スタッフ満足」までご相談ください。
インドネシア人はもちろんのこと、その他の外国人や日本国内に在住している外国人の紹介も行っています。
採用から定着までワンストップ対応が可能です。

株式会社スタッフ満足 新井 宏典
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