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「やる気がない」は誤解かも?外国人スタッフの非言語サインを理解し、チーム力を高める方法

異なる文化背景を持つ外国人スタッフとの間で、「指示を出しても返事が曖昧」「目を合わせてくれない」「どこか不機嫌そうに見える」といった、非言語コミュニケーションに関するお悩みを抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、外国人スタッフを雇用されている企業様が直面しやすい、彼らの非言語サインが「やる気がない」「反抗的」と誤解されがちな具体的なお悩みと、その解決策についてご紹介します。

相互理解を深め、外国人スタッフが持つポテンシャルを最大限に引き出すための一助となれば幸いです。

採用担当者様から寄せられたお悩み

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今回のお悩みを紹介いたします。

日本人スタッフから『あの人はやる気がないんじゃないか?』『ちょっと反抗的に見える時がある』という声を聞くことがあります。

例えば、指示を出した時に、日本人のようにすぐに『はい!』と大きな声で返事をしなかったり、こちらの目を見て話さなかったりするスタッフがいます。
悪気がないのは分かっているんですが、日本人スタッフからすると『ちゃんと話を聞いているのかな?』『理解しているのかな?』と不安になってしまうんです。


また、時には母国では普通でも、日本では少しぶっきらぼうに見える態度や表情をしてしまい、利用者様や他の職員に『不機嫌なのかな』という印象を与えてしまうこともあって。
せっかく頑張ってくれているのに、そういった誤解から人間関係に影響が出ないか心配です。
どうすれば、お互いが気持ちよくコミュニケーションを取れるようになるのか、日々頭を悩ませています。

「やる気がない」「反抗的」と誤解されがちな非言語サインを解決する3つの対策

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外国人スタッフの非言語コミュニケーションが、日本の職場文化に合わず「やる気がない」「反抗的」と誤解されてしまうことは、外国人スタッフ自身のストレスにも繋がり、チームワークを阻害する原因となります。
以下の対策を通じて、相互理解を深め、より円滑なコミュニケーションを促します。

「日本のコミュニケーション文化」に特化した実践研修とフィードバック

外国人スタッフに対して、日本の職場における非言語コミュニケーションの「常識」を具体的に教え、実践を通して理解を深めてもらうことが重要です。
指示を受けた際の「はい」という明瞭な返事の重要性、アイコンタクトの適度な使い方、笑顔の持つ意味などを具体的に説明しましょう。

なぜそうするのか(例:相手への敬意を示すため、理解度を伝えるため)といった理由もセットで伝えることで、単なるルールとしてではなく、背景にある文化的な意味を理解してもらいやすくなります。

実際の業務場面を想定したロールプレイングを繰り返し行い、非言語サイン(返事の仕方、視線、表情、体の向きなど)が適切であるかを確認することも効果的です。
その様子を動画で撮影し、外国人スタッフ自身に客観的に見てもらいながら、具体的なフィードバックを行うことで、自身の非言語サインがどのように見えているのかを認識してもらい、改善を促すことができます。

「異文化理解研修」を通じた日本人スタッフの受容と対応力向上

外国人スタッフの非言語サインを誤解しないためには、受け入れる側の日本人スタッフが異文化への理解を深めることが不可欠です。

日本人スタッフ向けに、外国人スタッフの母国における感情表現、目線、敬意の示し方などの非言語コミュニケーションの習慣について学ぶ異文化理解研修を定期的に実施しましょう。
例えば、「母国では目上の人には目を合わせないのが礼儀である」「指示をすぐに『はい』と返さないのは、熟考している証である」といった具体例を共有することで、外国人スタッフの行動の背景にある文化を理解し、無用な誤解を解くことができます。

日本人スタッフが「やる気がない」「反抗的」だと決めつけるのではなく、「何か困っているの?」「指示は伝わったかな?」と積極的に声かけをして確認する習慣を身につけることも大切です。

非言語サインだけで判断せず、言葉で確認する意識を持つことで、不必要な誤解を防ぎ、外国人材が安心して働ける環境を整えることができます。

「相談しやすい環境」の整備とメンター制度の活用

外国人スタッフが自身の非言語サインについて悩みを感じたり、日本人スタッフとの間に溝を感じたりした際に、安心して相談できる仕組みを整えることが重要です。
外国人スタッフ一人ひとりに、業務だけでなく文化的な橋渡し役も担える日本人メンター(指導役)を配置しましょう。

定期的な面談を通じて、日々のコミュニケーションで困っていることや、日本人スタッフとの関係性について相談できる機会を設けます。
メンターが外国人スタッフの言葉にならない思いを汲み取り、日本人スタッフに伝えることで、双方の理解促進に繋がります。

また、外国人スタッフが、自身の非言語サインについて日本人スタッフから直接フィードバックを受けやすい環境を作りましょう。
「〇〇な態度に見えたけれど、何かあった?」と、問いかける形で伝えることで、外国人スタッフも心を開きやすくなります。
外国人スタッフ側からも日本人スタッフの非言語サインについて質問できるような、双方向のオープンなコミュニケーション文化を醸成することが、チーム全体の結束力を高める上で非常に大切です。

まとめ

外国人スタッフの非言語サインが「やる気がない」「反抗的」と誤解されてしまうことは、文化の違いから生じる課題です。

しかし、これらの課題は、「日本のコミュニケーション文化に特化した実践研修」、「日本人スタッフの異文化理解促進」、そして「相談しやすい環境とメンター制度の活用」という3つのアプローチによって、確実に乗り越えることができます。

外国人スタッフは、貴社の貴重な戦力です。言葉だけでなく、非言語のサインにも配慮し、お互いの文化を理解し合うことで、外国人従業員は安心して能力を最大限に発揮し、チームの一員として大きく貢献してくれるでしょう。

外国人材スタッフの雇用に関して、コミュニケーションや非言語サインでお悩みの場合は、ぜひ一度私たちにご相談ください。貴社の状況に合わせた最適なサポートをご提案いたします。

株式会社スタッフ満足 新井 宏典
株式会社スタッフ満足 新井 宏典
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